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BRICOLAGE イベントファイル

今回は特別展として、精神病を抱えながら絵を描き続けているベロ亭の息子KARAの作品コーナーもあります。
10数点の作品が並ぶ予定です。
 
 岩国英子 陶展 - 境目のない光景 -
  
  2013年9月20日(木)〜30(月)
  am11:00 - pm 6:30
  *会期中25(水)休み
*23(月・祝)秋分の日 オープニングイベント
  pm 6:00~8:00頃 会費1,000円         


*23(月・祝)秋分の日
 オープニングイベント
 pm 6:00~8:00頃/会費1,000円
 作り続ける岩国英子のトークショーと
 ささやかなパーティー。
 もとベロ亭住人も交えながらの
 クロストークになるかも…
 ご参加お待ちしております。
*準備の都合上、出来るだけお申込み下さい。
 tel. 06-6551-4180


会場:ブリコラージュ 2Fギャラリー
アクセスはこちらをご覧下さい



4年ぶり、ブリコラージュでの展覧会。


岩国英子さんが前回ブリコラージュで個展を開かれたのが2009年6月。
あれから4年の歳月の間、本当にいろいろなことがありました。

あっという間のようでもあるし、ひとつひとつを拾い上げて振り返ってみれば、とても長く感じることもある。時間の長短だけでははかれない数々の出来事が詰まっています。

5年前に初めて岩国英子さんにお会いし、その1年後に展覧会が実現しました。お話会も、もちろん開いていただき、ギャラリー担当の私が不慣れな中でそのお相手をさせていただいたのも、そのときの緊張感も、思い出せば昨日のことのようによみがえります。

還暦をとうに過ぎ、制作のペースもゆるやかになりながら、でも作り続ける日々を送っている英子さん。この4年間、密ではないけれど、英子さんとは、ときに会って、メールや電話の時もあれば、メディアを通して…その暮らしやいま考えている事、パートナー恵子さんも交えて折々に触れさせてもらってきました。

やきものを生業とし、創作の糧とし、表現の手段としてもうずっとつくり続けて来られた英子さんの生き方は、ただ「陶芸家」といってひとくくりにしてしまえるものではありません。
軽く使いやすい生活雑器のかずかずを手に取れば母としての英子さんが浮かび、数々の創作の中で自分の思いを重ねられる泥人形の表情に出会い、お話会を通して、作り手として表現者としてひとりの女性として生きて来た力強い横顔を垣間みる… 作る事と生きる事が一体となっていた、英子さんとその家族が暮らす場であり創作の場であった「ベロ亭」の軌跡とは切っても切り離せません。
今の暮らし、思う事、これまでの事、これからの事…暮らしとものづくり、人とのかかわり。それらを発信しながらまた新しいつながりを生み続けていらっしゃいます。

展覧会には、そんな英子さんの「いま」がかたちとなり並びます。
会期中、英子さんは在廊されます。ぜひ、作品とともに英子さんご本人にも出会っていただけたら。そんな思いでいっぱいです。

展覧会ですので期間は限られますが、この機会に足を運んで下さいますよう…
皆さまのお越しをお待ちしています。

(ブリコラージュ/増谷朋恵)

この展覧会にあたっての、英子さんからの言葉を抜粋して掲載します。

〜〜〜

ご無沙汰しています。

この頃、岩国英子の展覧会も、大きいものは1年に1回になってしまいました。

いや、地元で小さな個展や越前陶芸村の陶芸祭りにこそ、毎年出品していますが

自己の表現活動として、本腰を入れた制作はどんどん絞りこんでいます。

じっくりゆっくり、時間をかけて作っているのです。

かつて、私のアイデンティティを賭け、生活を賭け、やきもの生命をも賭けて、

やってきた「ベロ亭やきものキャラバン」は、2009年暮れ以来、途切れています。

全国の多くの女たちに、それも魅力ある女たちにベロ亭は支えられていました。

そして、ベロ亭も、またその女たちを支えていました。

1980年代以降、キャラバンを刺激にして、生き方を変えていった女たちも数知れません。

刺激を受けて、とうとう、やきものを始めてしまった人も一人や二人ではありません。

まっしぐらに向かう私の作陶の姿、とその作品。

企画するケイコの、女たちへの深いまなざしは、

「ベロ亭キャラバン」という、精神的かつ社会的な表現活動として結実しました。

〜中略〜

そんな、岩国英子ですが、ついにやきもの人生が35年を過ぎ、

制作する腕も、構想でふくらむ気持ちも、いよいよ熟し、

その一方で経済と肉体とが、悔しいほどに細く弱くなってきてもいる。

ひとつ作り上げるごとにいとおしく、

そのひとつひとつが自分に返ってきています。

パートナーとの暮らしは、5年前に娘を亡くしてから

すっかり変わってしまいました。

喪失体験が、老いた現在の場所から、

過去の人生をよりいっそうかみしめる事ともなり、

変わらぬ悲しみが、より深く人々の心の深層を理解することともなり

今となっては、ケイコはよりいっそう輝く言葉を、

私は、よりいっそう人生の底から黒光りする、

やきものを並べることができる気がします。

「境目のない光景」と題して

大阪大正区で、今までとは、一段と違ったものが並びます。

そして、今まで通りの、生活に根ざした使えるものたちも並びます。

どうかあなたのやりかたで、応援してください。

ベロ亭  岩国英子

http://www6.ocn.ne.jp/~berotei/