雪深かった今年、与呂見の春の訪れは遅かった。けれども、花の季節は一気にやってきた。予定より1ヶ月遅れてしまった窯焚きはゴールデンウィークになり、たくさんの人がお手伝いに訪れて、いつもに増して賑やかだった。桜も梨の花も花水木もわらびもぜんまいもこごみもみんないっぺんにやってきた。
石川県奥能登山中・与呂見に暮し、百姓仕事に精を出す。生きものたちとの日々は版画になり、土からは数々の造形が生まれる。薪窯の炎はこの春も美しかった。 草花、昆虫、鳥たち、動物たち、魚たち、それから空も太陽も星も水も、私たちも等しく今ここに生きている生命のひとつだ。江崎さんとその作品に出会うと、いつもそう感じる。今年も、与呂見の春を連れて、江崎さんがやって来る。 たくさんの方々にお会い出来るのを楽しみにしています。 期間中は江崎さんも、愛犬のソクラテスもずっと、ブリコラージュにいます。 (BRICOLAGE)